山行隊(やまいきたいっ!)

yamaikitai.exblog.jp

毎日が山への想いで一杯! のんびり自然を愛でましょう(⌒ー⌒)ノ~~~

♪ とみやんの御池岳山旅エッセイ ♪

鈴鹿山脈の御池岳エッセイ  

  綿向山、標高1110メートルに因んで、11月10日の、日野町のイベント登山に行く計画を10日前に変更して、無限大登山部の鈴鹿山系の最高峰・テーブルランド御池岳の山行に参加させてもらった。9日当日の天候はまたまた晴れで良い登山日和に恵まれた。
 カレンフェルトの日本庭園やボタンブチからの絶好の眺など変化と趣に富んだルートであるとの触れ込みであった。

 何の変哲もない普通の山だなぁと思いつつ登って行くと、そのカレンフェルトの容姿が次第に現れて来た。円錐状になった白い石灰岩の岩肌があちこちに顔を出して来た。山口県秋芳台に代表されるカルスト台地特有の地形だ。その石灰岩の白い岩がこんもりと一塊(ヒトカタマリ)になったところがある。そこがボタンブチと呼ばれている谷底の眺めの良いところだ。崖の淵である。皆が恐る恐るゴロ谷とよばれている谷底をのぞき込んでは、“眺めが素晴らしい”と、驚嘆の声を上げている。“こちとらは”眺めることは出来なかった。御嶽山で転んだように、また、でんぐり返って転落する心配が働き自重した。このボタンブチは、転落しそうになっても誰かが足をタックルして助けてくれる場所ではない。昨年ここから転落して遭難した人がいたと言う。

ボタンブチと言う名の由来は何だろうと気になった。ちょっと調べてみたら、どうも定説は無いらしい。地元の猟師が猪をこの崖っぷちまで追いつめて仕留めたとの話から、猪の肉鍋のことをボタン鍋と言うことで、猪の崖っぷちからボタンブチとしゃれたらしい。
 鈴鹿山脈の連山の眺めもまた素晴らしい。三重の鈴鹿から滋賀の多賀迄約60Km有るらしい。スマホを持っていれば山のアプリを入れて、どこがどの山と具体的に眺められて素晴らしさが一層増すのではないか。今のケイタイをスマホに買い換える時がきたかなー、、。

 山頂にある広く平らなテーブルランド、俗に言う千畳敷に到着した。故郷の平塚市にある、今は湘南平と言うしゃれた地名なっている千畳敷山を思い出す。子供の頃によく山登りして、山頂の広い平らなところで走り回って遊んだ懐かしい地形だ。ここでバーベキュー、肉料理ではないが、うどんの煮込みで昼食をとる。いつもながら、食材や器具を山頂まで担ぎ上げてくれる強力 (ゴウリキ) メンバーさんには頭が下がる思いだ。そして味付けも上手な料理人Kみさんもいて、おいしい煮込みうどんをいただいた。


  「ドリーネ」

 おや、道無き道を、草を踏みしめながら進み始めた。あれれ、先導役のリーダーB爺さん道を間違えたのかなと思いながら後に従う。
しばらく道無き道を歩く、それもまた楽しいのだが、、“yucon”さんのブログ、御池岳ゴロ谷6日間さまよった山岳遭難記録を読ませて貰った。簡単そうな山でもひとつ道を間違えると大変なことになる山の怖さを理解させられた。でも、さすがB爺さん、ちゃんと目的地までリードしてくれた。そこには池があった。ドリーネと言われる鉢状の窪地に水が溜まって出来る池だ。この水は無くならないとB爺は言う。この様なドリーネがあちこちにあるという。きっと池の底は石灰岩で出来た受け皿が有るのだろうと勝手に想像しながらまた歩き始める。


 日本庭園と呼ばれる眺めがよい風景があるところに着いた。地肌から出ている石灰岩が広く点在している。その石灰岩に緑色の苔が付き、綺麗な様相になっている。背景には手頃の高さの木が林立している。正に枯山水の庭園だ。寺院の庭園を造った江戸時代の造園家“小堀遠州”近江の国の生まれのようだ。彼はきっとこの御池岳の自然の造形美がある庭園を見たに違いない。この日本庭園を教科書にして、彼独特の枯山水の庭を創造したのではないかと、逞しく想像力を働かせた。

 ひとつ残念なのは、この日本庭園のあたりで遭難死した人が居たのだ。昭和32年4月29日、滋賀大生、遭難の地との墓標が立っている。ゴロ谷に迷い込んだのだろうか、やっとここまで辿り着いたが、力尽き疲れ果てて凍死でもしたのだろう。合掌。


 まだ3時だが帰途に着く。朝登って来た路を下るのだ。落葉樹の紅葉した落ち葉が絨毯のように敷き詰められた灌木の間を、さくさくと心地良い音を立てながら歩く。若い人は軽やかに下るが、こちとらは重い足取りで一杯一杯である。早くお風呂に入ってビールを一杯飲みたいのだ。こちらの一杯は二杯でも三杯でもいいのだ。
今回はカルスト台地の珍しい山に連れて行ってもらった。なかなかと趣のある山だった。多賀町に河内風穴の洞窟がある。風穴と言うぐらいだからちょっと狭い洞窟である。カルスト台地の御池岳の下には大きな鍾乳洞が眠っているのではないか、、、、。誰か発見して滋賀県の見所のある観光地にしてやーとまた逞しい想像力を働かせて家路に着いた。

10日の日曜日は雨であった。綿向山の登山をやめて無限大の登山に変更したのが結果的に良い方に働いた。無限大には不思議な引力が働いて助けられている。

 

富やんでした。
by yamaikitai | 2013-11-19 16:46 | 登山 | Comments(0)